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航太朗、ヘルニア発症。<病日1日目・2日目>(2005/5/29~30)


2005/5/29

 いつもと変わりない午後のお散歩風景。いつからかはっきり覚えていませんが、航太朗が右の後足をびっこするようになった。肉球を見てみても、何にも刺さっていないし、びっこしているけども歩くことを止めようとはしない。でも、ハウスに入れるときに足の砂を払った時に、少し鳴いて痛がった。
 この時点では、「ひねったのかな。」と思っていた。
 その後、徐々に後の右足を引きずるようになりる。そして夕方には腰に力が入らなくなり、私の不安が強くなる。出先の事であり、「近くの獣医にかかろうか・・・。」と迷った挙句、結局車で1時間半かけて家へ帰ることにした。「ヘルニア」という言葉が頭をよぎる。(この時点で、近くの獣医にかかればよかった・・・!!)
 航太朗はハウスの中。。。

 21:30 帰宅。ハウスから航太朗を出すと、すでに腰に力は入らなく、後ろ足を体の前にのばしたまま腰を丸くし、前足だけで動こうとする。
 「ヘルニアだ!!」あまりの姿に、とても同様し、涙が。航太朗の目は力なく、うつろ。
 
今まで予防接種とフィラリアの薬を貰う為だけに通っていた獣医に、すがる気持ちで電話する。診察時間はとうに過ぎている。たまたま急患が入ったという女医さんが電話に出てくれた!!状況を説明すると。「話を聞くと、ヘルニアが一番疑われるので、今すぐ連れて来て下さい。」と言ってくれた!
 
22:00 診察を受ける。この時点でしすでに後ろ足には麻痺症状が出ており、右後足がひっくり返っても気づかずに自分で直せない。排尿も自力では出せなく、体動で腹圧がかかり、漏らしていた。便も・・・。「夜間はレントゲンが撮れませんが、明らかにヘルニアだと考えます。」ステロイドと抗生剤の注射を打ち、明日再診となる。

 非常に不安が募る。明日の朝が待ち遠しく、時間が経つのが遅く感じる。排尿は、航太朗が動こうといしたり、私が抱っこをする時に腹圧がかかって出ていた。
 夕ご飯がまだだった。いつもはドライフードとソフトタイプを混ぜてあげている、その内のソフトタイプは結構食べる。食欲はまだあるようで、それが唯一の救いだった。。。

 
 ☆受診料
  ・時間外特診、再診・・3.675
  ・皮下注射・・・・・・1.260     計4.935円
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

2005/5/30

 2:00 今までは何とか無事だった左後ろ足も、足首が引っくり返ってしまう。状態が悪化しているんだろうか・・・。朝獣医にかかる時には、いったいどんな状態になってしまっているんだろうか・・・。側で添い寝をして安静を保てるように見張る。航太朗は横向きで眠っている。時々伸びるような痙攣のような動きをするのが、なんとも恐ろしい。怖くて「航太朗?」と声を掛けてみると、目を開けてこっちを見る。意識はある、痙攣ではない。
 
 3:00 HiroがPCで色々なサイトを教えてくれる。すがる気持ちで読み漁る。ヘルニアの状態とは、、、ヘルニアのレベル、、、治療方法、、、治療開始と手術試行には発症時からの時間経過が短ければ短いほど良いという事、、、下半身完全麻痺、、、。読んでみて恐ろしくなる。早く朝になればいい。早く診察して貰いたい!

 6:30 前回排尿から、約12時間ぶりに腹圧で尿が出る。

 9:00 診察開始。若い医師が診察をしてくれる。昨日の女医さんも同室に居る。レントゲン写真と歩行状態を診て、ヘルニアを確定する医師。「2箇所ヘルニアがありますね。でもこれくらいなら軽いほうですよ~。ひどい子は殆ど全部がヘルニアになりますから。」・・・なんだかその言い方にカチンとくる。発症している部分が少ないから軽いのか??多いと重症なのか??こっちが泣きながら診察を受けているのに、そのあっけらかんとした話し方はなんだ!!
 
 ステロイド、ステロイドの副作用を予防する漢方、グルコサミンが内服薬で処方され、グルコサミン系の注射を受ける。痛覚の確認はしないのだろうか・・・。念のため手術適応のなるのはどのような状態なのかを質問してみる。すると「手術はあまりしないんですよね。麻痺は残るかもしれないけど、歩けると思いますよ~。」という答え。受診は週二回で治療していくという。
 だが、状態が進むようなら早く来て、とか、こういう場合は連絡を、というような具体的な話はない。「先生、尿が自力で出せないんですけど、これはほっといていいものですか?」質問してみると、「出ていればいいから。全くでないと尿毒症になるけど、出ていますからね。」と。尿毒症じゃないんじゃあ・・・、腎臓で尿は作られてるんだから出なくてなるのは膀胱炎じゃないの??PCで見たサイトでは尿を出してあげる介助をしてあげたらいいと載っていたが、そんな説明はなし。

 帰宅してハウスからで出すと、ハウス内に尿の跡がある。出てからも腹圧で排尿。しかし、膀胱は張っているし、尿の色調も濃い。

 私は医師の対応が腑に落ちない。こっちがあんなに不安になって診察を受けているのに、対応があまりにもお粗末じゃないだろうか。実は自分も医療系の職場で働いている、それゆえに若い医師の対応の仕方が気に入らない。そして、手術方法が確立されているのに、必要ならば手術を受けることが最善なんじゃないだろうか?
 
 12:00 Hiroが教えてくれたサイトの中のひとつが、不思議ととても気になっており、よくよくじっくり見ていた。「・・・そうだ。相談に乗ってもらおう・・・。」ヘルニアのサイトはまだいくつかあったが、相談のメールを出したのは、この一通だけ・・・。
 (出して良かった!本当に良かった!)

 15:00 考えて、考えて、迷った挙句に、私は他院の評判の良い獣医さんに電話をしてセカンドオピニオンを希望した。電話先では医師がとても丁寧に治療方法を説明してくれる。しかし、ここでも内科的治療しか行わないということ。医師は丁寧な対応で、外科的治療についてはその医師によって考え方に大きな差が出るという。内科的治療で驚くほどに改善する場合もある、と。

 やはりすっきりはしないが、治療については内科的治療をすると言うことで同じ。体が辛い為、食欲が落ちている航太朗に確実に薬を摂取させるため、カンズメの柔らかい肉を手で丸め、その中に薬を隠す。なんとか摂取してくれている。水分も自分ではなかなか摂取してくれない。脱水なんかには絶対させない!小さなカップぎりぎりまで水を入れ、口元まで運ぶ。それでも飲む量が少ないときには、口移し。航太朗は人の口を舐めるのが好きなため、こっちの方が量を飲む。以前は4~5時間程で排尿していたため、時間を見て膀胱のあたりを圧迫してみる。濃い尿が出てくるが、出し方がへたくそなのだろう、、、その後に腹圧がかかると尿が出ていたので、膀胱にはまだ残っているようだ。。。

 航太朗は殆ど動かない。もちろん眼もうつろなまま。。。時々前足で動こうとするのだが、相変わらず背中が丸くなり、後ろ足を前に伸ばした上体で座っている為、うまく動けずに倒れそうになる。万が一倒れてしまってもいいように、壁を利用して航太朗の回りにクッションをたてて、よしかかる状態を保てるようにする。痛々しく、可哀相で可哀相で、ずっと泣き通した。
 
 明日は夕方から仕事である。実家の母に説明し、来て貰うことにする。車で3時間ほど離れた場所に住む母だが、快く引き受けてくれた。

 19:00 昼間に出したメールにYさんがお返事をくれた!!内科的治療で回復が望めることもある。内科的治療で回復が望めないときには手術という方法などもある。それによって回復する事もあるので頑張って、という内容だった。(これらは一部であり、Yさんはとても詳しく丁寧にシッコの出し方などを教えてくださいました。本当に心強かったです!ありがとうございました!)
 そうだよね、人間だって薬が効かなかったり、必要だったら手術をするもの。ワン達だって必要なら手術を受ける権利はあるはず!
 内科的治療しかしないって事は、もし、もしも内服薬が効かなかったらこのまま麻痺が進行してしまう。もしかしたら手術が必要な状態なのかもしれない。
 私の住んでいる街は、市ではあるが港町であり、寂れている。獣医の数も限りがある。その中で、評判の良い先生にはすでに内科的治療しかしない、と言われてしまった・・・。

 ・・・このまま見守るだけでいいんだろうか・・・?

 ☆受診料
  ・再診料・・・・・・・・・525
  ・筋注・・・・・・・・・2.100
  ・採血(生化・CBC)・・4.263
  ・内服薬・・・・・・・・6.258(レントゲンここに入ってる?) 計13.146円