☆犬の椎間板ヘルニアとは、症状、原因☆
ちょっとまとめてみようかと思います。
(素人である私が情報収集をしてまとめたものですので、間違いも多々あると思います。ちょっとしたご参考に・・・。)
☆椎間板とは☆
「椎間板」とは、「脊椎(背骨)」を構成する椎骨の下部(腹側)組織である「椎体」同士を結びつける円板状の軟骨。
軟らかいゼリー状の「髄核」と、その外側を取り囲む「繊維輪」から成り、脊椎にかかる力を吸収するクッションの役目を果たしている。
脊椎には、脳とつながる重要な中枢神経「脊髄」が走っている。脊髄は、体じゅうの末梢神経が感知した感覚や刺激情報を脳に伝え、また、脳から各部の筋肉を動かす指令を末梢神経に伝えている。ほかに、急に寒熱や痛みなどを感じて手足を動かす「反射」情報を、自ら処理する役割もある。
脊髄は、椎骨の中の、椎体と椎間板との連結組織の上(背側)に位置している。ところが、組織の老化や外傷、あるいは先天的な要因で、椎間板が固くなったり、損傷したりすると、内部にあるゼリー状の髄核が外に出てきたり(下図タイプI)、外側の繊維輪が突き出してきて(タイプII)脊髄を圧迫。様々な神経まひを起こす。ひどくなれば、脊髄が壊死して、生涯、立ったり歩いたり、自ら排尿排便することもできなくなる。
☆発症しやすいと言われている犬種たち☆
・ミニチュア・ダックスなどの胴長短足系。その他、ビーグル、シー・ズー、ヨークシャー・テリ ア、トイ・プードル、柴犬などだそうです。
一般には5歳以降、つまり年齢を重ねるとともに発症しやすくなるが、ミニチュア・ダックスの場合、2歳ぐらいから発症するケースもあり、うちの航太朗の場合は3歳で発症。
☆初期症状として現れるもの(うちのダックスの航太朗の場合)☆
・背中に触ったり、抱こうとすると痛がって鳴いたり怒ったりする。
・歩く時、びっこ(跛行)をひいたり、足がふらついたり、のろのろ歩きになったりする。
・歩き方がいつもと違う。いつもより小またになったり・・・。
・歩きたがらない。
・ソファや階段などへの昇り降りを嫌がる…。
・食欲がなくなる。
・寒くないのに震えるたりする。
・いつもの甘える様子とは違い、元気がなく必要に飼い主の側に来てくっついている。
・いつもと比べ元気がなく、何かが気になる。 航太朗は頚椎ヘルニア疑いの時には、頭をいつも通りには上げられませんでした。
椎間板ヘルニアの80%は胸椎と腰椎に発症、20%は頸椎に発症するそうです。
ヘルニアが進行すると麻痺症状が現れます。
*胸椎から腰椎ヘルニアの場合
・後ろ足がひっくり返る。(ナックリングと言います。)
・腰が痛みで丸くなる。
・痛さで眼が虚ろ。
・排尿をコントロールできない。しっこが溜まると、垂れ流しになる。
*頚椎ヘルニアの場合だと
・首を保持できない。
・後ろ足だけではなく前足に麻痺症状が出るようです。
・麻痺が進行すると呼吸困難にも陥ってしまうようです。
胸腰椎椎間板ヘルニアのレベル別症状
--------------------------------------------------------------------
レベル1 背部の痛みがあるため背中を丸めたような姿勢をとることが多い。
運動したがらない。触ると痛がる。
レベル2 後肢がふらつきながら歩く。不完全麻痺がある。
趾を裏返してすぐに返らないまたは裏返した状態のまま。
レベル3 自分の意思で後肢を動かせない(随意運動不能)。
後肢を引きずる。
レベル4 排泄が自分でできなくなる。
レベル5 後肢の感覚がなくなり、痛みを感じなくなる。(深部痛覚消失)
深部痛覚が消失して時間が経過してしまうと、神経のダメージが大きくなってしまい手術 しても麻痺が回復しなくなってしまう。神経のダメージはⅠ型での突出物が硬いと、量が 少なくても大きなダメージとなることもあるそうです。
とにかく、ちょっと様子がおかしいなと思ったら、病院に連れて行ってあげてください。航太朗は昼間にびっこ引き出して、その日の20時には下半身麻痺になりました。もっと早く対処してあげたら、痛い思いをして手術をしなくてもよかったのかもしれません。
病院に掛かって、何もなければ安心ですし!
☆原因☆
多様な姿勢、動きを支える脊椎には多くの負荷がかかっており、特にクッションとなる椎間板の負担は想像以上に大きい。四足歩行の動物では、頭部や胴体の重みを横(地面と並行)に伸びる脊椎が支えることになり、跳んだり、体をねじったりすれば、特定の部位に大きな力がかかる。
年をとれば、骨も水分や養分が減り、もろくなり、椎間板が衝撃をうまく吸収できず、ひびが入りやすくなる。その結果、内部の髄核がそのひびから外に出やすくなる。また、椎間板の本体(線維輪)は上部(脊髄が通る背側)が薄いため、髄核が上部に飛び出し、脊髄を圧迫することになる。
椎骨は、頸部の頸椎が7個、胸部の胸椎が13個、腰部の腰椎が7個…だが、腰椎部分に発症するケースが最も多い。
最初に、ダックス系の犬は若い時から椎間板ヘルニアになりやすいと述べたが、その理由はいくつかある。一つは、先天的に軟骨の形成異常になりやすく、若いころから椎間板が固く、もろくなりがち。そのうえ、胴長のため、脊椎への負荷が大きい。さらに、室内でも元気よく跳んだり、駆けたり、ほえたりしがちで、脊椎に無理な力がかかり、椎間板を傷めやすい。
(素人である私が情報収集をしてまとめたものですので、間違いも多々あると思います。ちょっとしたご参考に・・・。)
☆椎間板とは☆
「椎間板」とは、「脊椎(背骨)」を構成する椎骨の下部(腹側)組織である「椎体」同士を結びつける円板状の軟骨。
軟らかいゼリー状の「髄核」と、その外側を取り囲む「繊維輪」から成り、脊椎にかかる力を吸収するクッションの役目を果たしている。
脊椎には、脳とつながる重要な中枢神経「脊髄」が走っている。脊髄は、体じゅうの末梢神経が感知した感覚や刺激情報を脳に伝え、また、脳から各部の筋肉を動かす指令を末梢神経に伝えている。ほかに、急に寒熱や痛みなどを感じて手足を動かす「反射」情報を、自ら処理する役割もある。
脊髄は、椎骨の中の、椎体と椎間板との連結組織の上(背側)に位置している。ところが、組織の老化や外傷、あるいは先天的な要因で、椎間板が固くなったり、損傷したりすると、内部にあるゼリー状の髄核が外に出てきたり(下図タイプI)、外側の繊維輪が突き出してきて(タイプII)脊髄を圧迫。様々な神経まひを起こす。ひどくなれば、脊髄が壊死して、生涯、立ったり歩いたり、自ら排尿排便することもできなくなる。
☆発症しやすいと言われている犬種たち☆
・ミニチュア・ダックスなどの胴長短足系。その他、ビーグル、シー・ズー、ヨークシャー・テリ ア、トイ・プードル、柴犬などだそうです。
一般には5歳以降、つまり年齢を重ねるとともに発症しやすくなるが、ミニチュア・ダックスの場合、2歳ぐらいから発症するケースもあり、うちの航太朗の場合は3歳で発症。
☆初期症状として現れるもの(うちのダックスの航太朗の場合)☆
・背中に触ったり、抱こうとすると痛がって鳴いたり怒ったりする。
・歩く時、びっこ(跛行)をひいたり、足がふらついたり、のろのろ歩きになったりする。
・歩き方がいつもと違う。いつもより小またになったり・・・。
・歩きたがらない。
・ソファや階段などへの昇り降りを嫌がる…。
・食欲がなくなる。
・寒くないのに震えるたりする。
・いつもの甘える様子とは違い、元気がなく必要に飼い主の側に来てくっついている。
・いつもと比べ元気がなく、何かが気になる。 航太朗は頚椎ヘルニア疑いの時には、頭をいつも通りには上げられませんでした。
椎間板ヘルニアの80%は胸椎と腰椎に発症、20%は頸椎に発症するそうです。
ヘルニアが進行すると麻痺症状が現れます。
*胸椎から腰椎ヘルニアの場合
・後ろ足がひっくり返る。(ナックリングと言います。)
・腰が痛みで丸くなる。
・痛さで眼が虚ろ。
・排尿をコントロールできない。しっこが溜まると、垂れ流しになる。
*頚椎ヘルニアの場合だと
・首を保持できない。
・後ろ足だけではなく前足に麻痺症状が出るようです。
・麻痺が進行すると呼吸困難にも陥ってしまうようです。
胸腰椎椎間板ヘルニアのレベル別症状
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レベル1 背部の痛みがあるため背中を丸めたような姿勢をとることが多い。
運動したがらない。触ると痛がる。
レベル2 後肢がふらつきながら歩く。不完全麻痺がある。
趾を裏返してすぐに返らないまたは裏返した状態のまま。
レベル3 自分の意思で後肢を動かせない(随意運動不能)。
後肢を引きずる。
レベル4 排泄が自分でできなくなる。
レベル5 後肢の感覚がなくなり、痛みを感じなくなる。(深部痛覚消失)
深部痛覚が消失して時間が経過してしまうと、神経のダメージが大きくなってしまい手術 しても麻痺が回復しなくなってしまう。神経のダメージはⅠ型での突出物が硬いと、量が 少なくても大きなダメージとなることもあるそうです。
とにかく、ちょっと様子がおかしいなと思ったら、病院に連れて行ってあげてください。航太朗は昼間にびっこ引き出して、その日の20時には下半身麻痺になりました。もっと早く対処してあげたら、痛い思いをして手術をしなくてもよかったのかもしれません。
病院に掛かって、何もなければ安心ですし!
☆原因☆
多様な姿勢、動きを支える脊椎には多くの負荷がかかっており、特にクッションとなる椎間板の負担は想像以上に大きい。四足歩行の動物では、頭部や胴体の重みを横(地面と並行)に伸びる脊椎が支えることになり、跳んだり、体をねじったりすれば、特定の部位に大きな力がかかる。
年をとれば、骨も水分や養分が減り、もろくなり、椎間板が衝撃をうまく吸収できず、ひびが入りやすくなる。その結果、内部の髄核がそのひびから外に出やすくなる。また、椎間板の本体(線維輪)は上部(脊髄が通る背側)が薄いため、髄核が上部に飛び出し、脊髄を圧迫することになる。
椎骨は、頸部の頸椎が7個、胸部の胸椎が13個、腰部の腰椎が7個…だが、腰椎部分に発症するケースが最も多い。
最初に、ダックス系の犬は若い時から椎間板ヘルニアになりやすいと述べたが、その理由はいくつかある。一つは、先天的に軟骨の形成異常になりやすく、若いころから椎間板が固く、もろくなりがち。そのうえ、胴長のため、脊椎への負荷が大きい。さらに、室内でも元気よく跳んだり、駆けたり、ほえたりしがちで、脊椎に無理な力がかかり、椎間板を傷めやすい。
by akiakkiaki
| 2006-06-28 11:46
| 犬の椎間板ヘルニアについて